携帯・・・

2020.09.04

謄写版もしくはガリ版と聞いてもピンとこない人が多い時代だとは思いますが、大東化工㈱には謄写版資料館があります。

その中の資料は今では考えられない物が沢山あります。その中から「携帯用謄写版」

どこかへ行った時に連絡手段として誰かに何かを伝えたい場合。今なら連絡手段は色々ありますが、昭和12年(1937)頃はなかなか難しい事だったようです。

今ではLINEやらインスタグラムで伝えたい人に情報をスッと送ることが出来ますが、昔は紙に書いてそれを相手に渡さなければなりません。

ペーパーレスで紙にプリントする行為すらしなくなりつつありますが、昔はまず紙に印刷をする作業をしなければなりません。

そこでこの「携帯用謄写版」です。持ち運んでいれば、どこででも印刷物を作る事が出来ます。

ちなみにショルダー紐付きです。

外に居てもこれさえ持ち運べば、ロウ原紙と呼ばれる特殊な原紙をヤスリ台の上に置き、鉄筆で削って細かい穴を作り文字をきり、これを原盤としてインクを流し込んで隙間から紙にインクを通し印刷する物です。原紙を創れば何枚でも印刷することが出来て多くの人に配れます。

今では全く考えられませんが、実際に使われていた時代があったのです。





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